ジャズ・ピアニスト、エロール・ガーナー (Erroll Louis Garner) の名曲を、サキソフォン・アンサンブルにしました。
1954年、ニューヨークからシカゴに飛行機で移動中だったガーナーは、霧の中を飛行する旅客機から窓の外を眺めているうちに、魅力的なメロディが浮かんできました。
でも、ガーナーは楽譜の読み書きができなかったため、機内でその曲を楽譜に残すことができませんでした。
そこで、曲を忘れないように、シカゴに着くまでの機内で繰り返し繰り返し頭の中で曲を鳴らし続けました。
空港に着くとホテルにタクシーで急行し、テープレコーダーを借りて、ホテルのピアノで弾いて録音して、曲が失われずに済んだとのことです。
こうした経緯と、この曲を聴いた友人の『霧のようにぼんやりした曲だ』という感想から、『ミスティ』というタイトルが付けられました。
同じ年にガーナー自身のピアノ演奏でレコーディングされ、リリースされました。
元々インストゥルメンタルの曲でしたが、作詞家のジョニー・バーク (Johnny Burke) によって歌詞がつけられてジョニー・マティス (John Royce Mathis) が歌い、ポピュラー・ソングとしてヒットしました。
E♭ Alto Saxophone I
E♭ Alto Saxophone II
B♭ Tenor Saxophone I
B♭ Tenor Saxophone II
E♭ Baritone Saxophone
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